他人事だと思っていた

小学生のころは剛毛だった.中学生か高校生くらいになって,髪の毛が昔より細くなっていることを感じたが,それでもまだ普通の人よりも太かった.親族は誰も禿げていないし,床屋では「いいなぁ.はげなさそうでうらやましい.」と毎回褒められた.気がついたら「俺は禿げないんだ」という慢心があった.CMで飛び交う育毛剤やらスカルプ・シャンプーやらとは無縁の一生を過ごすんだ,と思っていた.だから大学生になって髪を染めたり,ワックスやジェルをつけたりして,髪と頭皮をいじめてみた.別に故意にそうしたわけではないが,それでも全くへこたれる気配はない.髪が薄くなってきたと嘆く友人たちを尻目に,優越感すら漂っていた.ところがどうした,社会人になって数年,様子が変わってきた.決め手は友人たち数人と海へ行ったとき,海から上がってすぐ,不意に写真を撮られた.写真を見て愕然とした.「禿げとるやないか!」それ以降は守りの人生です
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